ウィットに富んでいてかわいらしいストリートアート(GIGAZINE)

 

2011年06月23日 20時00分46秒

ウィットに富んでいてかわいらしいストリートアート

マンホールのフタや壁の亀裂などを上手に使って描かれている、ウィットに富んでいてどこかかわいらしい雰囲気のあるストリートアートです。なお、これらはすべてフランスのストリートアーティストOakOakさんによる作品になります。

Flavorwire ≫ Cute and Clever Street Art by OakOak

マンホールのフタをクリックホイールに見立て、iPod classicを再現しています。再生されているのはヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファーストアルバムの1曲目「日曜の朝」です。

 

アメリカのアクション俳優「チャック・ノリス」が座っていたからベンチが壊れたと示す文章が書かれています。ちなみに、アメリカでは彼をネタにする「チャック・ノリス・ジョーク」が人気とのこと。

 

「僕のカラダがァァァッ!」という悲鳴が聞こえて来そうな感じ。

 

スマートフォン用のゲームとして大人気の「アングリーバード」を上手に再現。以前、「アングリーバード」を実際に再現した広告もありました。

 

壁の亀裂を砂漠の道に見立て、ラクダに乗ったキャラバンが行きます。

 

駐車場に置かれた突起物もかわいらしいキャラクターに早変わり。

 

ノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクによる、かの有名な「叫び」をコンクリートブロックで表現。

 

剥がれた障害者用駐車場のマークを利用して、ホッキョクグマが北極にいる様子を表しています。

 

とても鼻の長いピノキオです。

 

地面のタイルを使ったマインスイーパ

 

こちらは喜劇王チャールズ・チャップリンの映画「モダン・タイムス」を模しています。

 

階段がピアノになってしまいました。楽譜を置く辺りはさすがです。

 

木の影を上手に利用して、ネコが木の枝に座っている様子を再現。

 

最後はスパイダーマンの勇姿です。

 

 

 

チャーミングなストリートアート。

広告的な視点でストリートアートを見たとき、
直接の「リーチ」は決して高くはないだろうが、
こうして取り上げられることで、僕の目に入ることもあるのは、
結構すごいことだ。

なぜこうしたストリートアートやOOHが、素晴らしく見えるかと言えば、
それはこれらが日常世界を掻き乱すの闖入者だからだ。

テレビCMや雑誌広告は、それも含めて我々の日常世界を構成する要素になっている。
ひとくちにOOHや交通広告といっても、単なる駅看板やフラッグでは、それも日常の一要素にすぎない。

これらの例のように、日常を揺るがす批評性やメッセージを伴う非日常の存在が、
日々の生活動線の中に割って入ってくるからこそ、強く僕達の眼を惹きつけるのだと思う。

好きな武器を選んで車やピアノなどの高級品を徹底的に破壊できる会員制クラブ「破壊カンパニー」

2011年06月16日 23時30分09秒

好きな武器を選んで車やピアノなどの高級品を徹底的に破壊できる会員制クラブ「破壊カンパニー」

ストレス解消のために「物に当たる」人もいるかもしれませんが、破壊には面倒な後片付けなど何かしらのリスクが付きまといます。そんな面倒を一切気にせずに、野球のバットやゴルフクラブ、はたまたスレッジハンマーや日本刀などから好きな武器を選んでパソコンやピアノ、テレビやバイクといった高級品を徹底的に破壊し尽くすことができるという、まるでアクションゲームのような会員制クラブが「Destruction Company(破壊カンパニー)」です。

クラブのスポークスマンによると「これは暴力ではなく、破壊のアート」とのことですが、一体どのような会員制クラブなのでしょうか。

破壊にかかる料金やクラブの実態は以下から。


The Destruction Company,

The Destruction Company: New 'fight club' for young and wealthy | Mail Online

「破壊カンパニー」の会員は、大金を支払うことで好きな武器を使ってパソコンやピアノといった高額なものを好きなだけ破壊できます。会員には裕福な家庭の若者や銀行家などが多く、会員の40%は女性だそうです。なお、メンバーは年会費(非公開)を払う必要があります。

こんな風に陶器へ斧をフルスイングしてもOK。

まず破壊する対象をメニューから選択します。武器としては野球のバット、ゴルフクラブ、スレッジハンマー、日本刀などの刀剣類、チェーンソーなどが用意され、破壊対象としては家具、テレビ、ギター、バイク、パソコン、陶器、はたまたスイカなどなど、多種多彩なものが用意されているとのこと。

ギターやハンマーでテレビを徹底的に破壊中。

ゴルフクラブでテレビをめった打ちです。

これが「破壊カンパニー」のメニューの一部。安い物で皿が10ドル(約800円)、小型グランドピアノは2000ドル(約16万円)、車などの場合は10万ドル(約800万円)を超えるそうです。

注文が終わったら会員用の倉庫や屋上に移動して、安全のためにレザーブーツやアイスホッケーの防具などを着込み、それから少しずつ対象を破壊していきます。

ストレスをすべて解消してスッキリといった男性たち。

破壊は単独でもグループでもOKです。破壊を行っている様子は録画されるので、後で見返すことが可能となっています。

さすがに自宅ではなかなかピアノを破壊するチャンスがなさそうですが、クラブではこのくらい徹底的に破壊することができます。

壊したピアノの残骸に座る女性。

果物なども粉々にできます。スイカ割りのような感じでしょうか。

「日本刀で果物を切る」という貴重な体験もできるわけです。

この「破壊カンパニー」はもともとニュージャージー州にあった秘密の場所で始まったそうですが、段々と会員がふくれあがってきたのでロサンゼルスやロンドンへ展開することも考えているとのこと。また、「銃器を使用しない」「無生物のみ破壊可能」「アルコールや薬物の使用は禁止」といったルールもあります。

「我々の会員へのメッセージは非常にシンプルです。それは『破壊してもOK』、そして『これは暴力ではなく、破壊のアート』」とクラブのスポークスマンは語りました。ちなみに、これまでにはフェラーリや元夫のスーツをすべて破壊したいというリクエストもあったそうです。なお、会員になるためには既存のメンバーからの招待が必要になります。

日本の六本木でも「皿割り」を楽しめるギリシャ料理店「ダブルアックス(閉店)」というお店がありましたし、中国の北京にも皿を割り放題できるお店がありますが、「破壊カンパニー」ほど至れり尽くせりのサービスをやっているところは他に無いのではないでしょうか。

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2011年06月16日 23時30分09秒 in メモ Posted by darkhorse_logj

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ウメサオタダオ展@民族博物館

(download)

ウメサオタダオ展が万博記念公園にある民族博物館で開催中だったので、行って来ました。

梅棹忠夫の博覧強記には相変わらず驚嘆だけど、展示方法もすごく良かったなぁ。
例えば作家の年譜。
円形の館内ぐるりを目一杯使い、年毎の出来事を幅広く壁面積を使って説明。
関連する展示品は、年譜の途中であっても、エピソードを挿入する様にバシバシ設置される。

展示の最後になって豆粒みたいに小さな字の略年譜を置いてお茶を濁すパターンって多いけど、展示と年譜の関係が分かりづらくて、飛ばしがちなんだよね。でも、ここでは年譜が立派なコンテンツとして成立するための工夫が施されてる。

他にも、展示物をガラスケースでなく透明なフィルムで覆って、そこにウメサオタダオの著作からの引用文を印字。
オーディオガイドのように、いま見ている展示と紐づいた言葉が、頭に入ってくる。(美術展とかだと、どアタマにゴツい説明を読ませて、あとご自由に、ってのが多く、短期記憶の弱い僕はよく難儀する)

なんか、ウメサオタダオって、いい館長で、革新的な館長だったんだろうな。きっとその精神がいまのスタッフにも受け継がれてんじゃないかな。

本館見切れなかったのが残念。
「知的生産の技術」を読んだら、また来たい。

【書評】『ドクター・ラット』読了しました。

Doctor_rat1
矛盾して、狂ってて、明晰。

ドクター・ラット (ストレンジ・フィクション) 読了した。

暗澹たる気分になる。
なんて救いのない物語なんだろう。

この本のソデにはこんな文章が書かれている。

ある日、地球上のありとあらゆる動物たちが、何かに導かれるかのように不思議な行いをとりはじめる。
家を離れた飼犬たちはどこへ向かっているかもわからぬまま走り出し、海じゅうの鯨たちは恍惚と踊り、ゲージのなかの雌鶏や機械に吊された雄牛、食肉工場の雄豚までもが、つかのま希望の幻影を見る。
人間には聞こえない“呼びかけ”のもと、動物たちは本能のままに、ひとつに結ばれようとしていた―――大学の実験室で去勢され、臓器を抜かれ、残酷な実験の末に気が狂い、人間レベルの知性を持ってしまった鼠「ドクター・ラット」ただ一匹を除いて。

 
この文章は、惹句としては「最高!!」だけど、
「実験によって発狂し、人間レベルの知性を持ってしまったネズミ」
というのは、本当のところ、ちょっと正確な表現じゃない。

それは別に、
物語が動物たちの一人称で進んでいくので、
登場する動物たちの殆どは、人間並みといえる知性を有してるし、
中には人間を上回る、あるいは人間とは全く異なる価値観の知性を持っているものもいる、
…という揚げ足レベルの話ではない。
 

ドクター・ラットは、突如人類への反旗を翻し始めた実験室の他のラットたちに、
口汚く罵詈雑言を吐き続けながら、人類の輝かしい「功績」を並べ立てる。
それは、即座に反転して、人類の犯した「罪状」のリストになる。


彼の狂気じみた科学信奉と人間賛歌の言葉は、
そのまま、動物たちの怨嗟の声になる。

それが本当に怖い。
 身につまされて、聞くに堪えない。

だってこいつ、人間じゃないんだもん。

なんでこのネズミ、
私だって目を背けたくなるような
人間のこんな残酷な振る舞いを、自信満々に肯定してるの?

人間でもないのに。

人間のことなんか本当には全然知らないはずなのに、
自分こそが人類の最良の友だという最悪の誤解を
妄想として抱え込んでしまった、狂ったネズミ。

でも、実際のところ、
「狂ってる」はずのドクター・ラットが、
実験室の檻から観察して得た「人類」に対する認識は、
冷酷なまでに正確だ。

それは、反対に読者である我々個々の人間が、日頃自分自身、
あるいは人類全体に対して持っている認識がいかに歪んでいて、矛盾に目をつぶっているかを浮き彫りにする。

それでいて、我々人間ですら手放しに肯定できない人類の営みを、
躊躇いもなく直ちに「全面肯定」するドクター・ラットこそ、
人類が孕んだ狂気の現出だ。

それこそが、「何故ドクター・ラットは動物たちを統一する大いなる意識の影響を免れ、人類に与するのか」の答えであり、
もし、この物語で描かれるように、動物種を統一する大いなる意識があるとすれば、
人類のそれは、狂える「ドクター・ラット」の意識と同義なのだ。

それが、なんの因果か、繰り返された動物実験の果てに、
人間ならぬ、一匹の去勢されたネズミの脳内に巣食ってしまった。
これが、呪いでなくて、なんだろう?

物語の終盤では、ドクター・ラットの実験室での孤軍奮闘と重ね写しに、すべての動物達と人類の、大いなる決別が描かれる。


これまでも動物を人間になぞらえた風刺的な作品は、たくさんあった。
グランヴィルの風刺画から、オーウェルの動物農場、ディズニー。

でも、ここに描かれているのはもはや皮肉や風刺のレベルでは済まない、
呆然と立ち尽くすしか無い悲しみ、圧倒的な絶望だ。

人類は誰一人、この呪いから逃れることはできない。犬猫好きとしてほんと読むの辛かった。安易な動物愛護ファックって思うわ。(注:褒めてます。)

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